昨日は日本スペシャルティコーヒー協会(SCAJ)のセミナーに参加してきました。テキストはイタリアのインポーター、ヴォチェンツォ・サンダィユさん著の『COFFEE 多様性の祝祭』です。
このテキスト、ちょっとばかりお高い(会員価格で7500円、非会員だと9500円)のが難点ですが、ほぼ全ページに産地のカラー写真や資料図版がちりばめられた豪華本で、なかなか知ることのできない産地の情報が系統的にまとめられたとても素晴らしい内容です。
今回参加したセミナーは、この書籍に基づいてスペシャルティコーヒーの考え方の基本を3回で概説する基礎講座の1回目で、スペシャルティコーヒーの概念、コーヒー生産地の環境、コーヒーの木についての基礎知識といった内容の講義でした。
前半の「産地の多様な生物相が多様な香味特性を持つコーヒー品種を生み出した」というような概念的、理念的な話はともかくとして、コーヒーの木についての基礎知識の部分では、完熟実の選別ピッキング、コーヒーの品種について、コーヒーの木の剪定方法についてなど個別的な詳しい話が盛りだくさんでとても勉強になりました。
中でも印象的だったのは、スペシャルティコーヒーにおいては、必ずしも在来品種に特別な価値を付与しないという話。
簡単にまとめると、在来品種では木ごとの収量が少ない、病害虫耐性が低いなどの生産性阻害要因があるので、それを補うだけの対価が支払われない限り、香味評価において丁寧に栽培されたハイブリッド種のコーヒーの香味を上回るとは限らないということ。
実例として、直近のコロンビアCOEでの評価結果において、カツーラ種やコロンビアバラエティーが入賞豆の大半を占め、ティピカといった在来種の入賞が極めて少ないという資料が示されました。コロンビアは特にハイブリッド種の導入が進んでいる産地なので、これだけで判断するのはどうかと思いますが、一般論として安く買い叩かれた在来種の豆の香味特性が特別に優れていているはずはないというのはもっともな話だなとは思いました。
以上、簡単なレポートでした。品種の話なども折を見てまとめてみたいなと思います。2回目以降のセミナーも受講してレポートしますよ!あと、スペシャルティコーヒーの評価基準というのは、スペシャルティコーヒーのカッピングを勉強しないと分からないわけで(いろいろ疑問に思っていることもあるので)、そっちの方のセミナーにも参加していきたいと思ってます。
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