カテゴリー「サステナブルコーヒー」の5件の記事

2007年8月 3日 (金)

SCAJ 2007 1日目: 生産国セミナー(ブラジル)

こんにちは。マダム でんでん♪でございます。

3日間にわたるSCAJ 2007も終了。昨日は帰ってきたらもうぐったりで、ブログの更新をする気力もなく眠ってしまいました。今日から何回かに分けて受講してきたセミナーやワークショップ、そして3日目のブース巡りのレポートを書いてみます。

まずは初日(7月31日)のオープニングセレモニーの直後に行われた、ブラジルスペシャルティコーヒー協会(BSCA)のセミナーのレポートです。

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2007年5月23日 (水)

SCAJセミナー - COFFEE 多様性の祝祭 第1回

昨日は日本スペシャルティコーヒー協会(SCAJ)のセミナーに参加してきました。テキストはイタリアのインポーター、ヴォチェンツォ・サンダィユさん著のCOFFEE 多様性の祝祭』です。

このテキスト、ちょっとばかりお高い(会員価格で7500円、非会員だと9500円)のが難点ですが、ほぼ全ページに産地のカラー写真や資料図版がちりばめられた豪華本で、なかなか知ることのできない産地の情報が系統的にまとめられたとても素晴らしい内容です。

今回参加したセミナーは、この書籍に基づいてスペシャルティコーヒーの考え方の基本を3回で概説する基礎講座の1回目で、スペシャルティコーヒーの概念、コーヒー生産地の環境、コーヒーの木についての基礎知識といった内容の講義でした。

前半の「産地の多様な生物相が多様な香味特性を持つコーヒー品種を生み出した」というような概念的、理念的な話はともかくとして、コーヒーの木についての基礎知識の部分では、完熟実の選別ピッキング、コーヒーの品種について、コーヒーの木の剪定方法についてなど個別的な詳しい話が盛りだくさんでとても勉強になりました。

中でも印象的だったのは、スペシャルティコーヒーにおいては、必ずしも在来品種に特別な価値を付与しないという話。

簡単にまとめると、在来品種では木ごとの収量が少ない、病害虫耐性が低いなどの生産性阻害要因があるので、それを補うだけの対価が支払われない限り、香味評価において丁寧に栽培されたハイブリッド種のコーヒーの香味を上回るとは限らないということ。

実例として、直近のコロンビアCOEでの評価結果において、カツーラ種やコロンビアバラエティーが入賞豆の大半を占め、ティピカといった在来種の入賞が極めて少ないという資料が示されました。コロンビアは特にハイブリッド種の導入が進んでいる産地なので、これだけで判断するのはどうかと思いますが、一般論として安く買い叩かれた在来種の豆の香味特性が特別に優れていているはずはないというのはもっともな話だなとは思いました。

以上、簡単なレポートでした。品種の話なども折を見てまとめてみたいなと思います。2回目以降のセミナーも受講してレポートしますよ!あと、スペシャルティコーヒーの評価基準というのは、スペシャルティコーヒーのカッピングを勉強しないと分からないわけで(いろいろ疑問に思っていることもあるので)、そっちの方のセミナーにも参加していきたいと思ってます。

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2007年5月11日 (金)

フェアトレードについてさらに考える

フェアトレードについて考えてたら、ちょくちょく覗かせていただいているブログで「最近のエチオピアについての気になるニュース」って記事を見つけました。

スタバ VS エチオピアですか。この話、ぜんぜん知りませんでした。表面的にはスタバ VS エチオピアですが、オックスファムがエチオピア政府の後押ししてたんですね。正直、こういうスケールの話って、わたしのような下界に生きる人間にはよく分からなかったりします。

片方のオックスファムは、イギリスのNGOで非常に古くから飢餓問題に取り組んでいる団体です。もう一方のスターバックスはグローバルに展開するロースターですが、フェアトレードにも積極的に取り組んでいるイメージがあります。

検索してたらThe Economistに掲載された"Storm in a Coffee Cuo"という記事を翻訳した「スターバックス VS エチオピア」ってページを見つけたんですけど、これによるとスターバックスの方が正しかったのかな?とも思えます。でも、「事業のやりやすい法体系を構築してもらい、ちゃんとした財産権も確立して、エチオピア農民たちが自助努力で貧困脱出できるようにしたほうがいいだろう」なんてところを読むと、これってまるまるそのままグローバル企業の言い分そのままじゃん?って思えてしまうんですよね。また、「この商標の話も単に政府が歳入を増やしたいだけで、コーヒー農家には何も行かないのではないかと怪しんでいる」なんてことも書いてあるけど、エチオピア政府が十分に信用できないにしろ、第3世界の政府はどこも債務超過で世界銀行やIMFの勧告を受け入れざるを得ない構図がある(そして世銀やIMFの政策にはグローバル企業の言い分がほとんどそのまま反映されてたりする)現状では、生産国の政府の歳入が増えるだけの結果に終わってしまうとしても、現地の窮状を改善できるという見通しをオックスファムは持っているのかもしれない。

そんなことも考えながら、オックスファムの主張スターバックスの抗弁を読むと、どっちの言ってることにも一理あるなと。最終的にスターバックスが折れた裏にはややこしい政治的な駆け引きなんかがあったのかもしれないけど、そんなことはわたしのような下界の人間には分からないことなんですよね。。。

「フェアトレードについてさらさらにに考える」に続く(多分)

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2007/5/11 10:20 追記

記事の中で紹介した「スターバックス VS エチオピア」のページにリンク貼るのを忘れてました。肝心なところが抜けてて申し訳ないです。大変失礼しました(記事中にもリンク追加しました)。このページは、オープンソースコピーレフト関連の翻訳で有名な山形浩生さんのサイトの一部で、このほかにもフェアトレード関連でいろいろ興味深い記事の翻訳が載ってたりします。たとえば、「「買い物かごで投票?」 よりフェアトレードの部分を抜粋」って記事など、フェアトレード運動の負の側面を考える上で重要な視点を提供してるなあと思います。

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2007年5月10日 (木)

伝えることのむつかしさ

先日、「笑顔をつなぐコーヒー」というエントリで少しフェアトレード(このWikipediaの定義には相当違和感を覚えますが、、、)のことに触れました。エントリの中にはフェアトレードという言葉は書きませんでしたが、あれを書いたときに念頭にあったのはフェアトレードのことでした。

その後、フェアトレードやオルターグローバリゼーション関連の本を読んだりして、少し勉強してました。「笑顔をつなぐコーヒー」で紹介した『なぜ世界の半分が飢えるのか』の著者、スーザン・ジョージさんの『オルター・グローバリゼーション宣言』だとか、フランスの有名ニュース・キャスター、ジャン・ピエール・ポリスさんの『コーヒー、カカオ、コメ、綿花、コショウの暗黒物語』、イギリスの飢餓救済NGOでフェアトレード運動にも深いかかわりのあるオックスファムが出したレポート『コーヒー危機』のほか、日本のフェアトレード団体のブックレットなどを立て続けに読みふけっていました。相当に斜め読みだったので、まだ未消化のままだったりしますが、自分の中ではフェアトレードの必要性について、一定の理解はできたかなと思います。わたし自身、ネットショップを開業して運営していく中で、何らかの形でフェアトレード運動に貢献していきたいと考えています。

ただ、ネットショップを利用してくださるお客様にどうやってフェアトレードというものを伝えていったらいいのか。そんなことを考えています。チャリティーのような偽善的な伝え方に終わらせるなら、フェアトレードに関わるべきではないと思ってます。自分の中で未消化な部分も多いこともあって、まだまだ具体的な形が見えてきません。

とりあえず、今考えていることをブレインストーミング的にメモしておきたいと思います。

  • フェアトレードは「貧者」に対する慈善事業ではない
  • 産地での生きる環境を守る運動が、消費地での生き方を豊かにすることに直結するような運動であるべき
  • お客様にガマン、不便を強いるビジネスはビジネスとして成立しない
  • フェアトレードをマーケティングの道具に使うような行為は世間さまに対する裏切りである
  • フェアトレードだからと言って、おいしくないコーヒーを高く売ることはできない
  • ゴミ粒級ロースターの蝸牛の宿としては、少量多品種でないと食べていけない
  • ライフスタイル提案型でコーヒーに限らず、いろんな角度からフェアトレード産品を紹介する(多品種)
  • 産地の現状、フェアトレード団体(NGO、企業)の取り組みを分かりやすく伝えることで、橋渡しの役割を果たす

あー。ヘタレなブレインストーミングですね。もうネタ切れ(笑。そもそも、お店やろうと思ってる人が、こんな頭の中のぐにゃぐにゃをブログで公開していいの?って気もするのですが、(中途ハンパに)モヒカン的エートスなわたくしと致しましては、こういうのもありかなと。

相当カラミにくいエントリかと思いますが、「なに間抜けなこと書いてるんだ」みたいなツッコミなどいただけるとうれしいです。ただし、「アフィリエート貼ってんじゃねー。ボケ」みたいなツッコミはお断りしております(笑。

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2007年4月29日 (日)

笑顔をつなぐコーヒー

コーヒー、おいしいですよね。
って、いまさら当たり前のことを。。。
このブログを読んでくださってる方は、みなさんコーヒーに取り付かれた方たちばかりなので、いまさら言うまでもないことです。

わたしもコーヒーが大好きで、知らないうちに手網焙煎なんて始めて、ついには自家焙煎豆のネットショップ開業を考えるようになってしまいました。まだまだ焙煎した豆の種類は少ない未熟者ですが、産地、農場によって味が違うんだーってことに驚かされました。どうせならおいしいコーヒーが飲みたいです。

でも、味(品質)のほかにずっと前から気になっていたことがもう1つあります。わたしがおいしいコーヒーを飲んでいるその向こう側で、誰かが苦しんでいるんじゃないかってことです。コーヒー豆の相場は一時期大暴落して、生産者の生活が苦しいという話は何度も聞いたことがありました。また、学生時代に読んだアグリビジネスが世界の半分を貧困に陥れている実態を論じた、こんな本のことも頭の中にありました。

わたしが一杯のおいしいコーヒーを楽しんでいるその向こう側で、飢えに苦しむ人たちがいるとしたら、わたしはそのコーヒーを心からおいしいとは思えません。トレーサビリティ、生産者の顔が見える農産物、これは消費者の安全を守るためだけでなく、生産者の生活を守るためにも大切なことだと思います。

生産者との信頼関係に基づいた取引を行っている業者、団体から仕入れたコーヒー生豆を焙煎して、ほんとうにおいしいと言えるコーヒーを売りたい。そんな考えから、今、コーヒー生豆の仕入先を探しています。すでにいくつかの業者さんから生豆を取り寄せてみました。まだ焙煎はしてませんが、今後、少しずつ試していきたいと思ってます。

「笑顔をつなぐコーヒー」をキャッチフレーズに、がんばってみようと思います。

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