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2007年6月23日 (土)

データの自動記録 その3

こんにちは。今日もお暑うこざいますが、皆様いかがお過ごしでしょう。ちょっと寝不足のマダム でんでん♪でございます。

一昨日昨日シリーズでお届けしております「データの自動記録」についてですが、今日は進捗がはかばかしくありません。それというのも、Microsoftさまのとっても複雑怪奇な言語仕様のワナに見事はまりまして、1秒ごとにデータを取得するつもりがときどき間が飛んでしまうというバグつぶしで夜更かしてしまったせいで、アタマぼんやりだからなのでございます。まあ、わたしみたいな低スキルの(元)プログラマが言語仕様がどうのこうのと文句を書き連ねると、どこかから石の礫が飛んできそうなので、この話はこれくらいにして。。。

今日はわたしが何故にこれほどデータの自動記録のために時間を費やしているかという、そこら辺のことを少し書きたいと思います。同じようなことは過去の日記「焙煎データの記録について」でも書いたことがありますが、今回はもう少し掘り下げてみたいと思います。

わたしがデータの自動記録で目指しているのは、ざっくりと次の3点に集約されます。

  1. 焙煎の再現性
  2. トレーサビリティ
  3. データからの自由

1番から順番に簡単に説明します。データに基づいて焙煎すれば、同じ味のコーヒーが再現できるかというと疑問は残ります。ただ、過去のデータを活用することで、焙煎の再現性を高める手助けになることは間違いないでしょう。

2番目のトレーサビリティですが、これは今後の社会でますます求められるようになってくると思っています。今も牛ミンチのはずが豚ミンチだったとか、血を混ぜてたとかいろいろ問題になってますが、生産と消費が分離してしまった現代の社会では、商品の信頼性を確保するにはトレーサビリティという考え方はなくてはならないものになっていくでしょう。

特に顔の見えないネットショップでは、お客様の信頼を得るのは簡単ではありません。もちろん、お客様とのコミュニケーションを豊かにする工夫を通じて、信頼を得る努力は必要です。しかし、それだけではなく、情報の公開を通じてごまかしのない商売をしていることを示すことによって、信頼を得る努力も必要になると思うわけです。

そうした情報公開の一環として、「焙煎珈房 蝸牛の宿」では、ロットごとの焙煎のデータも公開するようなことも考えています。もっとも、焙煎データをお客様がみたいと思うかどうかには疑問がありますし、同業者との情報交換に差しさわりが出る(完全な焙煎データを公開するお店となれば、焙煎方法について他の業者さんが焙煎方法について教えてくれなくなるとか)などの営業上の理由で完全なデータを無条件に公開することができない場合もあるかもしれません。それでも、完全なデータではなくても品質管理に関わる情報を公開することには意味があると思っています。

最後に3番目。データの自動記録をすることで、データからの自由を目指すというのはとても矛盾しているように聞こえるかもしれませんが、実はこの3番目がわたしがもっとも重視しているポイントなのです。何か焙煎に問題が起きたときに、何を手がかりに原因を考えるかと言えば、やっぱりデータなのです。特にこれから焙煎をマスターしなければならないわたしにとっては、客観的なデータに基づいて焙煎結果を振り返るという作業をしていかないと上達はおぼつかないと思うのです。

で、なぜ、データの自動記録がデータからの自由に繋がるかなんですが、まず第1に温度、火力、排気操作などの定量的なデータを自動で記録できるようになれば、温度計とにらめっこして温度を記録したりする手間から自由になるわけです。次に、定量データの記録を自動化することで、定量データの記録に使っていた労力、注意力を豆の状態の変化をしっかり観察することに振り向け、観察の所見と記録データを結びつけることで、焙煎について論理的に考えることができるようになるんじゃないかってことです。

わたしが師匠と仰ぐ、フレーバーコーヒーさんも焙煎のコンピュータ制御に取り組まれたことがあるそうです(わたしの場合は制御まではいかなくてデータの自動記録だけですが)。リンク先には「今では、その方法(焙煎のコンピュータ制御)が間違っていたと思」(カッコ内は引用者注)うと書かれていますが、当時(写真を見る限りWindowsとかが出る前の時代ですよね)のコンピュータでは何から何まで1から作らなければならなかったんでしょうから、「コンピューター制御をやっていなかったら、もう少しコーヒーを深く研究できていた」とおっしゃっている通り、労力が成果を上回っていたってことが大きいと思います。

今のPCはその点ではめちゃくちゃお手軽です。インタフェースも規格化されて、シリアル通信のためのライブラリなんかもネットから簡単にダウンロードできるし、Excelを使えばグラフィカルなアプリケーションだって単純なものならほんの2、3日のプログラミングで完成してしまいます。Microsoftの言語仕様がどうのと小言書いたりしましたが、Excelはこの手のアプリを開発するプラットフォームとしてはとっても優秀です。Microsoftさまさまですよ。

そうそう。自動記録のアプリ、完成して自分で使ってある程度安定してきたら、オープンソースライセンスで配布しようかと思ってます。といっても、モノがモノだけにどれだけ使ってくれる人いるかわかりませんが。もし、万が一、そういうの欲しいなと思ってる方いらっしゃいましたら、ご期待ください(期待はずれだったらゴメン)。

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